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漫画力を上達させるための練習法とは?「ネーム模写」のススメ

漫画って描くのに時間がかかりますよね。
話を考えることから始まってコマ割りや下書き、背景、トーン、効果音の描きこみやらその他もろもろやることが多すぎて発狂しそうになるぐらい大変です…。
しかし描かなければ上達しないというのが現実…。
一番いいのは作品をどんどん量産して完成させていくことですが、それが中々難しいのも事実…。
時間をかけて完成させなくても基礎漫画力を上げていくための手段はないのか??
この問いに対して有用なのがネーム模写という方法です。
目次
ネーム模写とは?
ネーム模写とは、他人の完成作品をネームの形で模写するという作業です。
ネーム模写のメリット
- 精密な模写に比べて時間がかからない
- ページ全体のコマ割り、構図について学べる
- フキダシの数やちょうど良いテキスト量が分かるようになる
- 効果音、漫符や背景効果の引きだしが増える
ネーム模写は単純な画力というよりは、上述したような「漫画としての読みやすさ」「構成力」を鍛えていくための練習法といえます。
具体的な方法
この記事では筆者が自己流で行っている模写の方法を紹介します。
用意するもの
- A4ノート、もしくはA4コピー用紙+鉛筆。
STEP
A4のノートやコピー用紙に片面ずつ定規で線を引いて四等分のスペースを作る。
(模写したいページ1Pに対しノートや用紙を1P使ってもOK。しかし面積が大きい分描くのに時間がかかるので筆者はノートやA4用紙1Pを4分割して使っています)
STEP
模写したい作品の「コマ割り、セリフ、キャラクター、効果音」などをネームとして模写。
ネームとしての模写なので、人物の表情、動き、状況がわかる程度の簡易なラフ画でどんどん描き進めていけばOK。漫画特有の効果(漫符)やトーン表現などがあれば、それも簡易でいいので入れておきます。
STEP
描き終わった後、自分のネームと元の作品を見比べて、特に印象に残ったことや気付いたことを最後のページにメモ。
自分の場合は下記のような点に注目しながら分析をしています。
- 1ページのコマ数はいくつか、割り方の特徴は何か
- 構図のパースはどうなっているか、なぜこの構図なのか
- フキダシの読みやすさ、数、文字の行替えがどうなっているか
- コマやフキダシの位置や導線はどうなっているか
- 効果音、漫符や背景効果で気になった部分や新しい発見はあるか
実際のネーム模写例
今回は好きな漫画である「D.Gray-man」のページを模写させていただきました。
引用としてsampleが載っているXのポストを紹介しておきます。
ネーム元(ジャンプSQ.RISE 2026 SPRING 『D.Gray-man』 冒頭ページ)
ネーム模写例


今回はA4用紙を使っているので、右にネーム、左に学んだことを記録する形で模写しました。
画像だと見ずらいと思うので模写でメモした内容文字でまとめたのが下記です。
(ちょっと画像より追加、整理をしています)
ページ構成について
- 扉ページ3コマで少なめのコマ割。キャラの行動のインパクトと置かれている状況説明を絵でまとめている扉としての見せゴマ印象。
- コマの視線逆Zで左端にセリフが来て捲りにつながっている。
- 上コマアオリ、下コマフカンで緩急がついた構図。
効果や演出について
- 集中線が剣の形に合わせて入っていてインパクトがあり見やすい。自分では集中線を均等に書きがちなので作画に応じてベタ部分との緩急を意識。
- オノマトペのトーンも光に合わせグラデーションになっていて情報量が増+剣への視線誘導にもなっている気がする。
- 最初の目のコマアップ+光の粒子が剣を取り出す動きへの余韻を作っている。
- エフェクトがかっこいい。粒子の散らばり方に注目。
- ↑剣にまとわせるような光の描き方。四方に飛び散らせすぎない。しぶき状を意識。まとわせ方S字を意識するといいかも?
- トーンで窓から差し込む光の表現をしているので立体感、光の方向が分かりやすい。
- キャラの影がカケアミ多めなのでトーンが光の表現としてうるさくならずきれいに見えている気がする。
- 固有色にトーンを張ってなくても、カケアミやハッチングで書き込まれているため絵に情報量があり、トーンの張りすぎによる見えづらさ、影のわかりにくさがない。
このような感じで、とにかく感じたことを列挙してまとめておき、後で余裕があれば気づきの分類ごとに整理しておくと、見返すときに便利です!
描き込みの目安について
ネーム例を見て、少しラフすぎでは?と思った方もいるかもしれません。
正直いうと自分だけで見る場合さらにラフだったりします…。
その作品を理解したければしたいほど、ネームの精度を上げて描くのが上達には一番良いと思います。しかしその分時間がかかります。
自分は飽き性で、とりあえず今は量を摂取したいと今は思っているので、これぐらいなラフなネーム模写を繰り返しています…!
まとめ
ネーム模写を続けていると、だんだんとコマの連動性や構図の意味、フキダシの位置などを自然と分析するようになってきます。
その中で、自分だったらこうする、だったり、今の自分にはこのような構図が足りない、といった欠点や新しいアイデアというものを湧かせてくれるヒントが出て来たります。
私の場合は、トーンや漫符効果などの引き出しが増えたことが最初の効果として感じられました。
逆に言えば、自分の中の引きだしが思ってた以上に少なかったということにも気づけました…。
だから画面が白くて、いつも仕上げに困りまくってたんだなぁ…。
自分の考え付かなかった、知らなかった効果や構図などがあった場合、都度メモしておくと行き詰ったときの参考になります。
ネーム模写は、「少年ジャンプ」の漫画賞のxでも推奨されています!
(下記のポストがソースです)
漫画が上達したい!でもなんかうまく描けないなぁ~…と思っている方はネーム模写を是非やってみてください。きっと創作に新しい気付きをもたらしてくれると思います!
理想の漫画を描けるように頑張っていきたい!








